2017年02月10日

お友達の家

書いて、途中でとまってしまったもの。
書ききるか分からないので、とりあえず保存用においておこうと思いました!


しーん1

○玄関ホール

 気絶している白川が目を覚ます

白川:う、ううん? え? なに、ここ。あ、綾香さん
森下:うー、ゆらさないでー。吐くー。うぇぇえ
白川:起きてください。ここ、どこですか? なんで僕ら、床で寝てるんですか?

 森下が起きる

森下:うー、もー!! こーちゃん煩い!! 二日酔いで頭痛いんだから
白川:でもここ、絶対に知らない人の家ですよ?
森下:知らない人のぉ? ……なにここ、どこ。てかなんで床で寝てんの、布団は?
白川:玄関ホールに布団を敷いて寝るのは普通じゃないような
森下:大きな屋敷だね。んー? こーちゃん家、改築した?
白川:してません!
森下:じゃここどこ
白川:だから、知らない人の家ですってばー!

 誰かがホール左階段を下りてくる

筒井:よぉ、起きたか森下に晃司、お前らぐっすり寝てたなぁ
森下:筒井くん?

 右階段から葛西が下りてくる

葛西:筒井さん、そちらには誰かいましたか?
筒井:いんや、誰もいねぇな。そっちはどうだった、葛西
葛西:残念ながら誰も。ああ、起きたんですね、白川さん、森下さん
白川:葛西さん。えっと、どういう状況なんでしょうか。僕ら、昨日同窓会で
森下:酒をしこたま呑んで、吐いて、呑んで、吐いて、吐いて、気絶して
白川:吐いたのは綾香さんだけです
森下:こーちゃん煩い
葛西:わたしも同窓会にいたのは覚えているんですが
筒井:この屋敷に来た記憶がとーんとねぇのな。一応聞くが、お前らの家じゃ
白川:ないです
森下:ないよ
筒井:つーことはだ
森下:つーことは!!
筒井:分からん!!
白川:……えっと、家の人は
葛西:探したんですが、見つかりませんでした。と言っても、確認できた範囲は狭いですが
筒井:でかい屋敷だからな。天井には豪華なシャンデリア、アンティーク調な柱時計に、壁の美しい絵画たち。金持ちの匂いがぷんぷだ
森下:ここにいるの、あたしたちだけ?
葛西:あと二人、大喜多さんと原渕さんがいます。まだ屋敷を探索しているんでしょうか
白川:……誰の家でもないんですよね。家人もいない
筒井:たぶんな
森下:じゃあ帰ろうよ。お邪魔しましたって書き置きしてさ
葛西:それがですね、森下さんたちの後ろにある扉なんですが―−開かないんです
森下:えー? じゃあ窓から
筒井:窓には全部、鉄格子がついてるんだなぁ、これが
白川:それじゃまるで、閉じ込められたみたいじゃないですか!
筒井:晃司、みたい、じゃなくて閉じ込められたんだ
白川:なんのためにですか!?
筒井:分からん!
白川:け、携帯で外と連絡を
筒井:ざんねーん、圏外だぴょん
白川:嘘ですよね! あ、僕の携帯は――圏外
森下:あたしもだ

 なにかが階段から降りてくる

葛西:誰か来ました

 なにかが4人の前で止まりお辞儀する

ソフィー:うさ、うさ、うさ。ぺこり! ようこそ当館へ。ボクは当館のマスコット、ソフィーです
筒井:ウサギのぬいぐるみだ
白川:ううう、動いてますよ!!
森下:こーちゃん煩い
ソフィー:あなた達はご主人さまに招かれました。なのでどうぞ、お部屋にご案内します
葛西:ご主人さまとは誰ですか。私たちはここを出て行きたいのですが
ソフィー:うさ? ご主人さまは皆さまが知っている人ですよ。ずーっと昔から知っている人です
葛西:名前は教えてもらえないんですか
ソフィー:お友達なら、覚えていて当然でしょう?
筒井:うーん、それがなぁ
ソフィー:名前も思い出せないのなら、それはお友達じゃないということです。そんな人はこのお屋敷に要りません
筒井:要らない場合はどうなるんだ?
ソフィー:うさ? 必要ない人間は処分です。ご主人さまは繊細ですから、お友達じゃない人は処分です
葛西:処分とは、どのようにするのか聞いてもいいでしょうか
ソフィー:そんなの決まっていますよ! 千切って、小さくして、生ゴミと一緒に――ポイです
筒井:俺らのほかにも人がいるんだが
ソフィー:そちらのお友達にもボクらが挨拶をしに行っています。大丈夫ですよ、お部屋で会えます
白川:ど、どうしましょう。絶対に変ですよ、あのマスコット
森下:下手に刺激しないほうがいい?
葛西:私もそうすべきだと思います
筒井:だな。じゃあ案内してくれよ、ソフィー
ソフィー:はぁい! それではご主人さまのお友達、5名さま、ご案内ー!
葛西:……5人? 待ってください、私たちは全員で6人――
ソフィー:お1人、お友達じゃなかったそうなので――処分しました
posted by 日下稔 at 17:00 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年02月09日

『異国の少年』 の派生作品です

『異国の少年』
飛べない人は、こちらより (http://cocommu.com/script/00066b15eab5852036a111ed36375b2d)

↑の作品(作:綾瀬桂吾さま)のキャラを使った台本を書かせてもらいました!
なにがあっても怒ってはいけません。

○駅前

 仕事帰り、疲れた女性が駅の改札を通ってくる

女性:あー、疲れた。仕事配分、絶対おかしい。嫌われてるのは分かるけどさ、お局さま、やりすぎにも程があるって。ほかの人は見て見ぬフリだし。あーも、どうしてぺーぺーの私が――

 少年を発見

女性:(見ほれて)……綺麗。え、外国の子?

 少年が気づく

少年:……?
女性:あ

 少年が近づいてくる

少年:なに、お姉さん。僕のことじぃ……っと見て。なんか、僕……変?
女性:あや、見慣れない姿だったからつい
少年:確かにこの国では、僕みたいな見た目の奴は珍しいかもしれないけど
女性:あー、はは。うん、ごめんね。ぶしつけだったね
少年:ぶしつけじゃないけど
女性:ないけど?
少年:あんまり見つめられると……その、恥ずかしいから……やめて…くれない…?
女性:(真顔で)可愛いし
少年:(むっとして)可愛くない
女性:いや、絶対的に可愛いよ。神さまの子だって紹介されたら頷くから
少年:(笑う)なにそれ。人はみな、神の子だよ
女性:残念。私の家、仏教だから
少年:キリストの聖誕祭を祝うのに?
女性:日本人はそういう生き物なの
少年:(笑う)もう、なにそれ
女性:綺麗なうえに可愛いなんて、はぁ。神さま、平等に人を作ってよ
少年:僕、カッコいいって言われたいんだけど
女性:(笑う)可愛いから、ダメ。誰か待ってるの? もういい時間だよ
少年:気にしなくていいよ。お姉さんは仕事帰り? お疲れさま
女性:ありがとう
少年:ぁ――。じゃね

 少年は歩き出す

女性:え、待って。ね、どこに行くの?
少年:お姉さん、暇なんだ
女性:帰ってコンビニ弁当とビール飲むしかないからね
少年:カレシさんは? いないの?
女性:いたら残業なんて投げ捨てて帰ってる。ね、本当にこの時間に1人だと補導されるよ
少年:僕、日本人じゃないし
女性:でも、危ない人に連れ去られる可能性だってあるよ。いきなり知らない人に襲いかかられたり
少年:お姉さんみたいな?
女性:私は! 危険じゃありません!! 

 少年は歩いていってしまう

女性:あ、ねぇって
少年:好奇心旺盛なのは可愛いけど、簡単についてきちゃダメだよ、お姉さん
女性:君がどこに行くのか教えてくれて、納得できれば帰るから
少年:納得できなければ?
女性:ついて行こうかな
少年:(ため息)――ま、いいけど。来るならおいでよ
女性:どこに行くのか教えてくれないの?
少年:ついてくるんでしょ。説明するより見たほうが早い
女性:不安なんだけど
少年:じゃあ帰る?
女性:帰りません
少年:変なお姉さん

○屋敷前

少年:ついたよ。こっち
女性:普通の家、よりは大きいけど、お屋敷? しかもここ、幽霊屋敷で有名な
少年:(少し遠くから)おねーさーん
女性:わ、置いてかないで!
少年:慌てなくても大丈夫だよ。もう置いていかないから
女性:……ねぇ、君さ。もしかして――幽霊?
少年:お姉さんに僕がそう見えるのなら、そうかもね
女性:えー

 玄関扉を開ける

女性:(小声で)お、じゃましまーす。あ、案外普通。ちょっと寒いけど。冷房?
少年:うん、保存状態が悪くなるから
女性:なんの保存? や、やっぱり幽霊!
少年:お姉さん幽霊好きなの? 残念だけど、幽霊は保存してないな
女性:好きじゃないから!
少年:そう? こっち
女性:待って

○廊下

女性:ワインセラーとかってこんな温度だよね。ワイン貯蔵してる?
少年:どうだろう。割れたものならあるかもだけど
女性:割れたワインって、ただの瓶、もしくは壊れた樽だよね
少年:うん、そっちじゃないと価値ないしね
女性:えー。ワインは中身が入ってこそだよ?
少年:そうかな
女性:そうです
少年:……ねぇお姉さん、本当についてくるんだね?
女性:ここまで来て引き返すってのはないかな
少年:そっか。じゃあ開けるね

○部屋

少年:はいどうぞ。ショーケースには触れちゃダメだよ
女性:暗くてなにも見えないんだけど
少年:電気つけるね

 電気がつく

女性:こ、これは!! ――石ころとか、なにかのトロフィー? あと焼けた服に、指輪とか、めがね?
少年:博士のコレクションだよ
女性:博士?
少年:この屋敷の持ち主で、展示会場の主催者
女性:ってことはこれ、展示品? え、でもこれ、どう見てもガラクタ
少年:そうだね。価値なんてないのかもしれない、普通の人には
女性:君には価値があるものなの?
少年:どうだろう。考えたことないな
女性:ふーん。あれ? ね、あのトロフィー欠けてるよ。それになにか汚れて
少年:欠けたり、汚れた常態じゃないと、無価値なんだって
女性:汚れたほうが価値あるって、そんな――え、あの汚れ、どす黒く変色してるけど、まさか
少年:うん? なんの汚れだろうね
女性:じゃあ焼けた服って――あの服を着てた人は、どこかにいる?
少年:魂は我らが主の元に、かな。善行を積んでいればだけど
女性:肉体は?
少年:埋められたんじゃない? 日本人って土に埋めるんでしょ、人を
女性:生きてる人を埋めたりしないよ
少年:変なお姉さん、生きてないから埋められたんだよ
女性:……殺したの?
少年:え? あ、もしかして勘違いしてる? 違うよ、僕らは人を殺したりしてないから
女性:でも、コレクションって全部、死んだ人の原因とか、遺品とかだよね
少年:(笑う)博士がそういうの好きで
女性:笑って言うことかな!?
少年:僕が頼まれてるのは、コレクションになりそうなものを持ち帰ってくること
女性:私はコレクションにならないよ? 生きてるし
少年:生きてる人をショーケースに入れたりしないって。もう、怖がりだね
女性:あ、あはは。そうだよね
少年:だからさ。――頂戴
女性:……なにを?
少年:持ってるよね、お姉さん。ショーケースに飾れるコレクション。そのポケットに
女性:!
少年:大丈夫だよ。警察に言ったりしないし、証拠も隠滅できるよ。なんなら着替えていく? 服も、血の匂いがついてたら博士喜ぶから
女性:……私の所為じゃない、から
少年:人を殺す人って、だいたいがそんなこと言うよね
女性:お局さまが、アイツが悪いの! アイツが私にばかり!
少年:血気立たないで。僕らはただ、ポケットの中身が欲しいだけだから。お姉さんがどんな理由で誰を殺めてきたかとかには興味ないんだ
女性:自分で処分するから
少年:もったいないよ。ね、ここに展示してよ。暇なときに見にこれるし
女性:見て楽しいものじゃない
少年:今はね
女性:……本当に、警察に行かない?
少年:行かないよ。行く理由がないから
女性:…………だったら

 扉が閉まる

○駅前 後日

 仕事帰り、元気な様子で女性が駅の改札を通ってくる

女性:あー、きっかり定時退社。素晴らしい。うーん、スポーツジムにでも行こうかな。あ

 少年を発見 

女性:やっぱり、綺麗
少年:あれ、また会ったね。お姉さん
女性:うん。久しぶり
少年:元気にしてた?
女性:元気だったよ。君は?
少年:僕? さぁ、どうだろう
女性:あの、さ
少年:新しい展示品増えたけど、見に来る?
女性:……増えたの?
少年:増えるよ。当たり前じゃない
女性:そっか、そうだね
少年:見にくる?
女性:暇だし、行こうかな。ビール出たりしない?
少年:しない。館内飲食厳禁だよ
女性:ちぇー

END


。。。異国である、意味とは!!
すみません、異国要素が発揮できずに!!
posted by 日下稔 at 16:19 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年10月12日

いとし子【台本になり損ねたやつ】

書いていたものが出てきたー!!
続きは藪の中だね。つついても出てこないけど。
結構、雰囲気に頼ったやつだからなぁ、これ。

○夢の中

 誰かがひそひそと喋っている
 それは押し殺した笑みを不気味に隠しているようでもあった

A:誰が殺したの?
B:誰か殺されたの?
A:くすくす、あなたはもちろんご存知よ
B:くすくす、なになにだぁれ、教えてよ
A:教えてあげましょ、お知りなさいな。ほぉらあれ
B:まぁ、醜いお姿。さもありなん。ざまあみろ
A:腐敗したお顔、とても綺麗よ、ざまあみろ。ねえ
B:アナタもそう思うでしょ? <被る>
A:アナタもそう思うでしょ? <被る>

○電車の中

 まるで自分に対して問いかけられたかのように感じ、樹里は飛び起きる
 視界に映るのは電車の車内、窓の外には田園風景

樹里:……っは、……あ、なに、いまの……ゆめ?

 飛び起きた樹里に近づいてくる結奈

結奈:樹里、どうしたの?
樹里:ううん、なんでもない
結奈:夢見悪かった? 汗かいてるわよ。お茶飲む?
樹里:ありがと
桃子:樹里先輩! おきましたー?
樹里:桃子、うるさい
桃子:夜更かししちゃったんですか? それとも、旅行が楽しみだから興奮して寝れなかったとか?
結奈:桃ちゃん、ほかのお客さんもいるから静かにね
桃子:はーい。そろそろ蛍里(ほたるざと)駅に着くそうですよ
結奈:じゃあ荷物をおろしちゃおっか。桃ちゃん手伝って
桃子:うえー
樹里:『蛍里駅、初夏になるとゲンジホタルが見れる池があるという旅館に泊まりにきたのだけれど』
樹里:なにか、忘れているような
桃子:樹里先輩も手伝ってくださいよー。なんなんですか、この荷物、めっちゃ重い!
結奈:私の荷物だから、落としちゃやーよ
桃子:結奈先輩の鬼! 悪魔! でぶ!!
結奈:な、ん、ですってぇえ!!
桃子:きゃー!
樹里:なにを、忘れて――

 列車がトンネルに入った
 車内が暗くなり、どこからか声が聞こえる

A:あーあ、忘れたの?
B:まぁま、忘れたの?
A:ざまあみろ <被る>
B:ざまあみろ <被る>

 列車がトンネルから出る

樹里:!? な、に
結奈:? どうかした、樹里
樹里:いまなにか聞こえなかった?
結奈:ううん、聞こえなかったけど
樹里:……そう
アナウンス:次は、蛍里〜、蛍里〜
桃子:ささ、先輩たち。おりましょー!
結奈:はしゃがないの
樹里:気のせい?

○駅の改札口

 出てくる人を見ていた慎也は、樹里たちの姿を見つけると嬉しそうに手を振る

慎也:おーい、こっちこっちー!
桃子:慎也せんぱーい、お迎えですかー?
慎也:そうそう、美人が三人も田舎に来るって聞いたもんだから
桃子:あ、嬉しいこと言う!
結奈:お久しぶりです、慎也先輩。知佳先輩は
慎也:あいつは家で留守番。お前ら来るって聞いて、はしゃいで熱出した
結奈:あー
慎也:よ、樹里。久しぶりだな
樹里:慎也さん。お久しぶりです
慎也:どうした? 顔色悪いぞ?
樹里:ちょっと、電車に酔っただけです
慎也:あー、いまから車なんだが、休んでから行くか? 土産屋も近くにあるぞ
樹里:いえ、大丈夫ですよ
慎也:本当か? お前、無茶するからなぁ
結奈:まったくですよ。いつも自分勝手に――え? 樹里!?

 ぐらりと樹里の視界が揺らぐ
 視界は周囲から黒く塗りつぶされていき、それと同時に平衡感覚が保てなくなり、地面に倒れた

桃子:樹里先輩! どうしたんですか、樹里先輩!!
結奈:樹里、ちょっと樹里! どうしたの
慎也:揺するんじゃない!
桃子:でも樹里先輩、倒れて
慎也:頭打ってないな。家に急ごう。車に運ぶから

 遠くに友人の声を聞きながら、樹里の意識は途絶えた
 真っ暗な視界の中、どこかで聞いた事のある声がする

瑠里:やっと帰って来る気になったんだ。お帰り、曼珠(まんじゅ)
樹里:違ウ、ワタシ、ハ
瑠里:お誕生日おめでとう、曼珠。今日は素敵な日になるよ
樹里:違ウ、ワタシ
瑠里:そして今日がキミの命日さ。ははははは、あははははは!
樹里:ワタシハ、ワタシノ、名前ハ――ジュ
瑠里:ざまあみろ、ざまあない。さあ僕らも宴の席に着こうか、お手をどうぞ
A:キミよ償え、恩知らず
B:キミよ贖(あがな)え、恥知らず
瑠里:生まれ変わったら、また遊んであげるから。早くおいで、僕のいとし子。くふふ、あはははは

 遠ざかる声に伸ばそうとした手は、指先からぼろりと脆く崩れおちた
posted by 日下稔 at 15:40 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年05月11日

漫才みたいなギャグを目指して


のりだけの台本を目指して挫折を味わう今日この頃。
途中でオチが行方不明になった。。。


我輩 宇宙人
下僕 人間


我輩:我輩は宇宙人である。名前はエイリアン・ダブリュービーエックス・ビバルティアックス。気分転換にと地球を侵略しようと訪れたのだが、地球人は恐ろしかった。手始めに街の奴らへシビビビ光線を浴びせようとしたのだが、生憎の燃料切れ。やむなしと、近場のコンビニでエネルギーをチャージしていたら、卑劣なことに奴らは我輩の宇宙船を奪ったのだ!!
下僕:そろそろ授業始まるから静かにしようね、山田君
我輩:喧しいぞ下僕、いま我輩は熱き胸の内を語っているのだ!! それと我輩の名はエイリアン・ダブリュービーエックス・ビバルティアックスだ!
下僕:あれ? 名前、山田花子じゃなかった?
我輩:っはあ!! そうだった、地球人に成りすますために下賎なこ奴らの名を借りているのだった。うむ、山田である
下僕:なんでそんなに偉そうかな
我輩:貴様に宇宙船を奪われた我輩の気持ちが判って堪るかっ!
下僕:ああ、まだやってたんだ宇宙人設定。なんだっけ、コンビに近くに宇宙船とめてたらレッカーされたっていう、あれ?
我輩:それだぁ!! なぜ車ではないのにレッカーなるものをされねばならぬ!!
下僕:邪魔だったからじゃないかな
我輩:地球人レベル1の我輩に金を払えとか、鬼畜の所業!!
下僕:はいはい、花子くん、次は国語だから、教科書だそうねー
我輩:幼子扱いをするでないわ! 我輩はこれでも千年は生きておるのだぞ
下僕:ん? ミイラかな
我輩:だぁれぇがミイラだ!! 見よこの麗しき肌を、ビマジョママになろう〜♪ 弱酸性でちょっと溶けた我輩の肌を!
下僕:宇宙人って酸で溶けるんだ、知らなかった
我輩:ええい、貴様、我輩が真剣に悩んでいると言うのに。ぬ? なにを見下げておる、座れ座れぃ!
下僕:言われなくても椅子に座ります。はーどっこら
我輩:ともかくだ。この地球を侵略する為には宇宙船を取り戻さねばならぬ! ゆえに我輩は近場にいた人間の体を乗っ取り、高校生として学園生活をエンジョイしているのだ
下僕:うんうん。エンジョイできてるかな?
我輩:オフコース! がしかし、高校生ではバイトできるものに限りがある! 賃金も安い
下僕:普通だね
我輩:我輩の最終目的たる地球侵略の為、金が要るのだ!!
下僕:楽して儲けるなんて無理だよ
我輩:貴様、我輩を助ける気はないか?
下僕:聞くだけなら聞いてあげよう、なにするつもり?
我輩:ちょこっと臓器を提供してくださ――
下僕:ハイ残念、無理です。犯罪です、痛いのはなし
我輩:痛いのは最初だけだ
下僕:それ痛みを感じられなくなるだけだよね
我輩:くそう。地球人の癖に鋭いな。ん、なぜ座ってまったりしておる。立て立てぇいい!
下僕:花子が座れっていったんだけど。まぁ、立つのはいいけど
我輩:もっと立てぇい!!
下僕:もっと!? つま先立ちってことかな
我輩:人と話をするのに爪先立ちする奴があるか、貴様ふざけるなよ!!
下僕:それはこっちの台詞だよ!




ここまで書いて力尽きたよ。。。

posted by 日下稔 at 15:08 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年04月13日

桜花盗人【台本?】


○ぼろ屋敷

 氏直が足をとめたのは、御所より遠く離れた殿舎であった。
 朽ちたる門扉から押し入ると、手入れする者が果てた殿舎が月光を浴びているのが見える。
 静寂しか留まらぬ場所。だがふと氏直は何者かの影に気づき、そちらを見やった。
 先には半透明の幼子が簀子縁の手摺に座っている。
 それは月明かりに照らされ、神秘的にも、また不気味にも見える。
 童は月を見上げたまま、なにも言わない。
 氏直は砂利の敷かれた庭を渡り、童へと近づいた。

氏直:幼子よ、死してなお現(うつつ)へ留まるとはなにごとか

 千歳は自分の姿を認識する氏直に驚き目を瞬かせ、そして微笑んだ。

千歳:あら殿方、あなたには私がお見えになるのね
氏直:某は都に跋扈(ばっこ)したる怨鬼(えんき)どもを、さるお方の命にて退治しに参った。其方は怨鬼にあらず。お答え申されよ、なにゆえに、ここへ留まる
千歳:そんなこと、もう忘れてしまったわ。ねぇそれより、なぜ武人である貴方がこちらへ参られたの? 私は幽世(かくりよ)の存在、なれば陰陽殿の輩が来るのが筋ではなくて?

 千歳の言葉に少し考え、口を開く氏直。

氏直:かの御仁らは、まことに多忙な身ゆえ

 鈴の音を転がすように笑う千歳。

千歳:あら、星もまともに詠めぬ殿方どもが、一体なにごとに忙しいと云われるの?

 千歳の問いには答えず、真っ直ぐ少女を見て口を開く氏直。

氏直:昨今、市中(しちゅう)にて花を散らす者がいる。春を待たれる殿上人(てんじょうびと)の為、花を散らすわけにはゆかぬのだ

 何度か瞬きし、千歳は静かに問いかける。

千歳:あなたは私にそれを告げて、一体どうなさりたいの? 私は貴方の名すら知らないというのに

 名乗っていないことを指摘され、背筋を正し一礼し、名を名乗る氏直。

氏直:む、確かに。失礼仕(つかまつ)り申した。某の名は伊都 氏直(いず の うじなお)、其方の名は
千歳:千歳(ちとせ)
氏直:千歳殿であるか。して、先ほどのことだが、なにか知らぬか?

 身を乗り出してくる氏直に、少しおかしそうに笑う千歳。

千歳:なぜ私が貴方を手伝うと云うの? この頃は、名を名乗りあえば手を貸す決まりでもできた?
氏直:いや、そのような決まりはござらぬ。なれど、其方はこの場に留まっておるのであろう。では、此方の桜が枯れたわけ、むろん知っていよう

 氏直の言葉に、千歳は冷たく微笑む。
 それは姿に似合わない、妙齢の女子のようだ。
 淡き花よりは匂いたつ蜜を、さらには毒をも含んでいそうな微笑み。

千歳:私がした事とは、考えないの? この枯れ桜(ざくら)のように、貴方の生気をも奪うかもしれないのよ?
氏直:この氏直、たとえ幽世の者が相手とて引けは取らぬ

 氏直は腰に提げた太刀をひと撫でし、強気と千歳を見やる。
 この時代、物の怪と出会えば陰陽師どもに祓いをと、物忌みをと屋敷に篭るのが普通。
 それを、このように躊躇なく話すのは豪胆とも言える。だがまた愚かとも取れた。
 千歳は氏直の言い分に、可哀想にと息をはく。

千歳:物の怪の類に、太刀は効かないわ。ゆきなさい、ここは貴方が来るべき場所ではないわ
氏直:さりとて、何事もできぬからと、ここを去る事がよいとは思えぬ。其方は桜が散る様を見た。ではお教えいただきたい。何者が来たる春の訪れを邪魔立てするのかを
千歳:知り得てどうなさるおつもり? 貴方は近衛府(このえふ)の勤めでしょう? 陰陽師どもが成すべき事を奪えば、お叱りは貴方へといくわ

 少し沈痛な表情をし、氏直が答える。

氏直:……桜が見えぬと嘆くのだ。望みを、叶えてやりたい

 少しだけ考えて、首を傾げる千歳。

千歳:女性の方?
氏直:ああ、しかしなにゆえ、そのようなことを問われる
千歳:いいえ、いいの。そう。ならば、少しだけ協力してあげるわ

 千歳が簀子縁の手摺から飛び降りる。
 けれど彼女は大地へと足をつけず、ふわりと宙に浮いた。
 だが氏直がそれに驚く様子はない。
 受け入れが諾とされ、気色に顔を綻ばせている。

氏直:まことであるか! 感謝する
千歳:ええ、けれど桜花盗人(おうかとうじん)を見事召し捕れば、私の願いも叶えてほしいの
氏直:其方の望みとは、なんであろうか
千歳:それは――
posted by 日下稔 at 15:06 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする